当ブログの節約系の記事では、大まかに
- 固定費を削減する手法
- 時間を削減しつつ幸福度を上げる手法
- セルフアフィリエイトなど副業をしてみる手法
を紹介しています。
今回は、わたしの経験と「スタンフォードの自分を変える教室」をもとに、やってしまうと必ず失敗する、やってはいけない節約手法を書きたいと思います。
共通しているのが生活習慣そのものを大きく変動させる節約だということ。
①幸福度と手間の費用対効果を考えない節約
お風呂の中にペットボトルを入れる、ガスの火をなるべく弱火にする、食費を徹底的に削る、隣町まで10円安い食材を買いに行く、神経質になって電気を消すetc。
こんな節約は、やってはいけません。割に合わなくて続かないのがオチです。
このタイプの節約が続かないのは、幸福度の減少と手間の掛かり方が削減できる費用を上回ってしまうからです。
②娯楽や食事を減らそうとする節約
これも一見効果がありそうに見えます。変動費を具体的に書き出してみると、
- 食費
- 娯楽費
- 電気光熱費
①とかなり被っています。浪費はもちろんダメですが、過度に節約しようとすると、食費は幸福度以上に身体の健康が、娯楽費は幸福度以上に精神面の健康が損なわれてしまいます。
水道光熱費の削減は①と同じ理由。
③心理的な影響を考えない節約 ーなぜダイエットは失敗するかー
ここでは、ダイエットを例にして心理的な影響を考えない節約が、なぜ失敗するかを書きたいと思います。「図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室」によると、
意思が強いひとほど、
失敗しやすいことが知られています。
そんな馬鹿な、と思われたかたも多いと思います。わたしも知ったときにはびっくりしました。
①現状維持バイアス ー人間VS本能ー
実は人間には、現状維持を望む本能があります。それを「現状維持バイアス」と呼びます。
例えば、急激なダイエットをしようとしても、まず失敗します。
これは意思が弱いとか、根性が無いからなどの精神論ではなく、人間の脳の作りのせいだとされています。
人間の脳が「痩せたい」と意識しても、本能が「そのまま維持したい」と同じ力で引きかえしてくるそうです。
それでも無理やり意識の力で押し切ってダイエットを続けるとどうなるか。
生存に関わる本能がこのままでは生命維持ができないと判断して、「肥満スイッチ」がオンされます。
その結果、一時的に痩せたとしても、同じ量を食べているのに体重が増える悪循環に陥ります。
しかし、それ以上に怖いのが次に紹介する心理効果。
②どうにでもなれ効果 ー意思が強い人ほどハマるー
ダイエットに失敗する理由のひとつに、「現状維持バイアス」があると書きました。
では、ダイエットに失敗したあとにどんな心理が起きるか。
それは、罪悪感。
ダイエットを失敗した結果、今までの意思の反動で自分を責めてしまって、ストレスを溜め、
やけ食いなどの最も悪影響を及ぼす行動に走ってしまう心理を「どうにでもなれ効果」と呼びます。
これらの罠を回避する方法 ー脳にバレないように動く、ストレスを溜めないー
①の現状維持バイアスを回避する方法は、
脳に変更を察知されないように少しずつ変化させること。
②のどうにでもなれ効果を回避する方法は、
失敗した自分を許す(意思の制御を取り戻す)こと、そのためにストレスを解消することだそうです。
人間は習慣の生き物。いきなり大幅に変えようとすると、本能からしっぺ返しをうけてしまいます。
参考
①の現状維持バイアスについては、心理カウンセラーのラッキー様が詳しい説明をされています。
②のどうにでもなれ効果は、「図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室」を参考にしました。