電力自由化で騙されない!悪徳業者の手口と対策を徹底解説

新しいビジネスモデルが発生すると、新しい手口のトラブル、もとい詐欺のような手口も発生します。

これは、電力の自由化も例外ではありません。

この記事では、電力自由化にまつわるトラブルの回避法について書いていきたいと思います。

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この記事を書くきっかけとなったニュース

ライブドアで、「電力自由化で相次ぐ電気契約トラブル 安易に見せてはいけない検針票」というニュースを見かけたのがきっかけです。

電力小売り自由化で、電力切り替えの営業を巡るトラブルが起きているという。契約変更手続きに必要な情報が詰まった検針票の情報…

わたしのブログでも、固定費削減の手段として、電力会社の乗り換えを紹介しています。

 

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詐欺にも等しい悪質な手口も周知しておくべきだと思ったので、執筆しました。

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検針票がバレると乗りかえられる仕組み -2つの情報がカギ-

上で紹介したライブドアのニュースでは、

 

・電話で言葉巧みに検針票の情報を聞き出す(盗む)

・電力会社を装って安くなると誇大に営業する

・同意なく電力会社を切り変えたケースもある

 

という内容が書かれています。

そもそも、なぜ検針票の情報が洩れると同意なく切り替えできてしまうのか。

 

それは、検針票から供給地点特定番号とお客様番号が分かってしまうからです。

 

 

[2021/2/8追記]供給地点番号が分からなくても乗っ取られる!?

2021年2月に、某電力会社で、スイッチング支援システム(電力会社間の契約変更手続きを円滑に進めるための支援システム)が乗っ取られる事例が発生しました。

その結果、勝手に契約を他社に乗り換えられる事件が発生。

こればかりはいくら契約者側が気を付けていても防ぐことはできません。

できるのは、信用できないと判断した時点で他社に乗り換えること。

そのためには、縛りがあったり違約金がある会社を選ばないことが大切です。

 
つばさ
熊本電力からの切り替えも、熊本電力に縛りがなかったからできたことでした。

対策① 供給地点特定番号とお客様番号を聞かれた時点で電話を切る

大手電力会社の心理からすれば、乗り換えられたくないというのが本心だと思います。

営業目的以外で供給地点特定番号とお客様番号を聞き出してくる訳がないのです。

供給地点特定番号とお客様番号を聞かれた時点で電話を切る

それが最大の対策だと思います。メールでも同じです。

これは比較サイトにも言えることで、比較するときから供給地点特定番号とお客様番号を聞き出してくることがあったら使わないほうがいいサイトでしょうね。

対策② 自分で調べ、比較する

電力が安くなると誇大広告するケースへの対策。

それは、やはり自分で比較することです。

 
つばさ
そもそも、毎月の消費電力で比較していないのに、安くなるとかお得になるとか分かる訳がないですよ。
 

電力が安くなると断言されたら「自分で調べますので要らないです」と断って電話を切る

これが2番目の対策です。

(「結構です」は肯定と解釈されることがあるので使うのはNGです)

対策③ 何かの窓口を通す時点で「手数料ハンター」を疑う

 

「中田敦彦のお金の授業」という動画が参考になると話題になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=t66nXm6CHPo

 

この動画で、中田氏は「手数料ハンター」という言葉を多用しています。

 

「窓口に行く時点で他人に頼っている」

「自分で調べ、納得して自分で手続きする」

 

これは資産運用でも、節約でも同じ鉄則だと思います。

 

他人に任せず自分で調べ自分で手続きをする。これがハンターから逃れる手段だと言ってもいいでしょう。

対策④ メール送信元をよく見る、社名で振り分け登録しておく

メールで供給地点番号を聞き出そうとするフィッシング詐欺が起こることも考えられます。

対策は、メール送信元が本当に電力会社か確認すること。

手っ取り早い対策は、電力会社から最初のメールが来た時点で電力会社名で振り分け登録しておくこと。

 

そうすれば、電力会社名でメールが来ていない時点で疑うことができます。

 

比較するための記事を紹介

自分で調べ、比較するための方法については、こちらの記事で紹介しています。

 

・比較の時点では供給地点特定番号とお客様番号を聞き出してくることがない

・ネットで調べられる

 

この2つを満たす手段を紹介してます。

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↑の記事で紹介した「エネチェンジ」で調べてみたこと

どうやって利用者を騙すような見積りを作るのか、比較サイトの「エネチェンジ」の検索条件の変更と入力項目の仕組みから考察しました。

 

①特典を利用して安く見せる、だけど払われにくくする

冒頭で紹介したライブドアの記事では、「安くするつもりが、むしろ割高に」という文章が書かれていました。

そこで、細かい条件を付けて電力を比較できるエネチェンジ で、どのようなケースが該当しそうなのか調べてみました。

(検索条件の変更についてはこちらの記事で説明)

記事内では、電気代のみの比較と特典を含んだ比較をしています。

  • 熊本県内で切り替え
  • 電力会社は「九州電力」で40A
  • 3月の電気代が5000円

(電気代のみの比較では「熊本電力」が1年の予想金額が61111円から53503円に下がり、7169円の節約になると出ました)

特典を含んだ比較を下にスライドしていくと、見かけ上の金額が安くなるケースが見つかりました。

この例では、61111円から61310円と切り替え後の電気代が高くなっているのにも関わらず、節約できる見積もりになっています。

特典の金額が電気代から引かれる分、見かけの電気代が安くなるという仕組みです。

以上のことから、次のような仕組みが考えられます。

  • 特典を受け取る条件を厳しく、あるいは判りにくくして条件を満たせないようにする
  • 特典の支払の仕組みを煩雑にして、受取額が下がっているのを分からないようにする

②見積もり先の条件を有利にする

1.アンペア数やプランを偽る

エネチェンジの比較の条件に、「在宅状況(昼夜の状態)」「世帯人数」という項目があります。

また、現在の電力会社を入れる項目には、「プラン名」「アンペア数」という項目があります。

たとえば、、見積もり元の条件を日中は「家族全員が家にいる」夜間は「夜更かししている」と不利にして、

見積もり先の条件を有利にすれば、見積り上では安く見せかけることができます。

同じ原理で、現在の電力会社の「プラン名」「アンペア数」を一段階上げれば安くなってるように見せかけることが可能になります。

見積もり先の条件を有利に設定することで、利用者を騙すことができる仕組みが出来上がります。

2.燃料調整費と再エネ賦課金を考慮しない

 

電気代のうち、燃料調整費と再エネ賦課金は10%くらいの割合を占めています。

 

このふたつを入れない、かつ入れていないことを明記しないことで表面上の価格を安く見せることが

可能になります。

 

(↓の記事を書いているときに思いつきました。)

 

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③(もはや詐欺)契約時にアンペア数を一段階上げる

契約時にこっそりアンペア数を一段階上げれば、基本料金と使用料金も上がるので、高くなってしまいます。

 

比較する習慣がないと、簡単に騙されてしまうと思われます。

税込みで見積もるときに役立つサイト ーエネチェンジー

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上の別記事で実際発生金額と比べたところ、誤差は僅か2.6%前後だということが分かりました。

 

兼ね正確に見積もりが出せるので、ご自身で比較されるときに役立つと思います。

 

注意点を書いた記事も作りましたので、ぜひご覧ください。

 

↓エネチェンジを使う際の注意点↓

 

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(参考記事では実際発生額と比較しています)

利点

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欠点

①電力会社によっては、希望のプランが選択できない場合がある ②20A以下だと兼ね安くならない

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