マネーフォワードで確定申告をするためには有料プランに登録する必要があります。
この記事では、マネーフォワードを使った確定申告の方法を図解で説明しています。
マネーフォワード確定申告の有料機能が無料で使えるトライアル期間が1か月なので、登録するなら確定申告期間の2月16日以降がおすすめだと思います。
今回は、個人名義(個人事業主として開業していない場合)で確定申告に必要なファイルの出力方法を説明。
e-tax側での電子申告・納税の操作方法は別の記事で解説しています。
マネーフォワード確定申告の無料登録(PC・スマホほぼ同一)
まず、マネーフォワード確定申告 にアクセスして「無料ではじめる」を選択。
メールアドレスを入力するか、SNSアカウントで登録を選択します。利用規約の同意に✅を入れたら「上記に同意して登録する」を選択。
Google等で複数アカウントを持っている場合は、登録したいメールアドレスを選択します。
新規会員登録~確定申告開始まで
次に、「個人・個人事業主」を選択して名前、都道府県を入力。終わったら「上記に同意して登録」。
ページ下部のロボットではありませんに✅を付けて、「無料トライアルで利用する」を選択。
マネーフォワードのプラン一覧が出てくるので、「確定申告」の「サービスを使う」を選択。
確定申告書の作成画面まで
マネーフォワードの確定申告機能だけを使うので、「確定申告書を作成」を選択。
同意画面が出るので、「以下に同意して利用を開始する」を選択。
確定申告機能の画面に移動します。
多くの方は給与収入がメインだと思われるので、「給与収入がメイン」の流れを確認しておくのをおすすめします。
【申告情報】申告の方法と申告内容の入力
ひと通りの流れを確認したら、「申告情報」へ。
今回は「e-taxで電子申告」を選びます。
申告内容は、個人事業主ではないので「副業など雑収入や控除のみ申告」を選択します。
終わったら「保存」します。(しないと変更が反映されません)
【基本情報】住所・氏名・配偶者の情報等の入力
画面左上の「ホーム」へ行きます。
✅が入った「申告情報」の右にある「氏名・住所等」へ行きます。
住所や職業を入力します。寡婦、ひとり親控除や障害者控除はここで入力します。
終わったら「保存」します。
配偶者控除、還付先口座(必須)の入力
配偶者控除を受ける場合は、「配偶者」から情報を入力してください。
また、「還付先口座等」は必ず入力してください。
【申告書】確定申告の第一表、第二表
次に。「申告書」の入力をします。
多くの方に関係がある場所を□で囲いました。
- 収入・所得(総合課税)
- 所得から差し引かれる金額
- 住民税・事業税
それぞれ説明していきます。
収入・所得(総合課税)➡給与の入力
収入・所得(総合課税)を選択すると、上から6番目くらいに「給与」があります。
選択したら、源泉徴収票に記載されている内容を入力して、「保存」してください。
収入・所得(総合課税)➡雑所得(その他)の入力【アフィリエイトや仮想通貨はここ】
終わったら、「雑所得(その他)」を選択します。
事業的規模でない場合のアフィリエイトや仮想通貨の収益はこの欄に入力します。
ここでは、アフィリエイト大手のA8.netを例に説明します。
所得の種目は「その他」を選択します。
選択すると、所得の種目を聞かれます。アフィリエイトの場合は「広告収入」と入力します。
収入金額を入力し、A8.netの正式名称、住所、電話番号を入力。
2022年度から大きく変わったこと
2022年では、副業のあり方が大きく変わる「副業300万問題」が起こりました。
副業が300万円以下であっても、帳簿さえ保存していれば、兼ね事業所得になるという妥当な着地点になりましたが、
「その所得の収入金額が僅少と認められる場合」という注意書きで具体的な金額が足切りラインとして定められました。
引用します。(引用元:PDF注意!)
未満の場合は、「僅少と認められる場合」に該当すると考えられます。
メインの収入の一割に満たなければ、副業とは言えないとはっきり定義されたと言えます。
その他にも、「その所得を得る活動に営利性が認められない場合」
「営利性が認められない場合」に該当すると考えられます
という基準が定められたので注意が必要になります。
この記事を要約すると・・・?アフィリエイト運営会社の住所・電話番号確定申告時に気を付けること事業的規模になる基準と青色申告の特典副業の所得(収益から費用を差し引いた金額)とアフィリエイトの所得の合計が20万を超えたら、アフィリエ[…]
必要経費を入力します。例として、A8.netからゆうちょ銀行への振込手数料(66円)を入力しています。
終わったら「保存」します。
アフィリエイト以外にも雑所得があったら、「+追加」を押して、同じように追加して、最後に「保存」します。
所得から差し引かれる金額(※会社で手続きしてる場合はほぼ不要)
勤務先の年末調整による所得控除の額の合計額と確定申告でうける所得控除の額に変更がない場合には、入力の必要はありません。
「基本情報」の欄で寡婦・ひとり親控除や配偶者控除を入力している場合も、ここで変更する必要はありません。
11月末の会社の申請に資料が間に合わなくても保険料は控除できる
おおよその会社では11月末までに確定申告の書類や資料を提出することが求められると思いますが、保険の種類によっては書類の準備が間に合わなかったりして書けなかったかたもいらっしゃると思います。
会社の確定申告に間に合わなくても、マネーフォワード確定申告で控除申請(して自分で確定申告)すれば、払う税金をへらしたりできます。
健康保険料の申請が間に合わなかった場合、国民健康保険料、介護保険料の確認書から払った金額を確認できます。
共済年金(地震保険や火災など)の申請が間に合わなかった場合でも、払込証明書の金額(青枠内)を書くことで控除を受けることができます。
「所得から差し引かれる金額」➡医療費控除・寄付金控除(該当する場合)
「所得から差し引かれる」金額の最後の2つだけには注意が必要です。
- 医療費控除
- 寄付金控除(ふるさと納税含む)
はこの項で入力します。
【要注意】住宅ローン控除(1年目)・退職給付があった場合
(住宅ローン控除)「申告書」➡「税金の計算」➡住宅借入金等特定控除
住宅ローン控除を受けるためには、様々な条件があります。特に、1年目は必ず確定申告をしないといけません。マネーフォワードの公式ページに詳しく説明されているので、詳しくはそちらをご覧ください。
新築または中古の戸建てやマンションを取得するとき、銀行などの金融機関からお金を借り入れる(住宅ローンを組む)ケースは多い…
(退職給付)「申告書」➡「収入・所得(分離課税)」➡退職所得
こちらも、勤務先から発行された源泉徴収表をもとに入力されて下さい。
【重要】副業バレを防ぎたい場合の納付方法の設定
「申告書」➡「住民税・事業税」➡納付方法の選択
納付方法は、かならず「自分で納付する」を選択しましょう。
【申告書】確定申告の第三表
上で挙げた退職所得のほかにも、譲渡所得や山林所得の分離課税をしたい場合はここで入力します。
税理士に頼まれるかたが多い項目なので割愛させていただきます。
【確認・提出】申告内容の確認、利用者識別番号などの入力
税金が還付されるケースのとき、こちらで還付先口座の入力を求められる場合があります。
かならず入力をしないといけないのは、
- マイナンバー
- 利用者識別番号
です。あまりなじみのない利用者識別番号について詳しく解説します。
利用者識別番号の作成
利用者識別番号とは、電子申告をするために必要な16桁の識別番号のことです。
電子申告には利用者識別番号とマイナンバーカードとカードリーダーが必要になります。
すでに利用者識別番号を取得されている方が、再度開始届出書を提出した場合、これまでe-Taxで提出した申告等の内容を確認することができなくなります。 税理士さんに頼まれている可能性がある場合は、税理士さんから開始届出書が提出されていないことを確認されてください。
利用者識別番号はこちらから作成できます。
また、当サイトで電子申告をしています。詳しい流れを知りたいお方はこちらをご覧ください。
多くの人は会社に任せているであろう確定申告。ですが、副業している場合や青色申告の必要がある場合は自分でする必要があります。今回は実際に確定申告をマネーフォワードを使って 行うまでを記事にしました。会計は済んでいるものとして処理してい[…]
電子申告用ファイル(.xtx)の出力
「申告書等を確認(PDF)」で最終確認したあと、「ダウンロード(txt)」を押すと電子申告用ファイルが出力されます。
後の手続きはe-taxのWeb版で
xtxファイルを出力したら、Web版のe-taxから提出すれば確定申告は終了です。
詳しくはこちらの記事で説明しているので、ご覧ください。
多くの人は会社に任せているであろう確定申告。ですが、副業している場合や青色申告の必要がある場合は自分でする必要があります。今回は実際に確定申告をマネーフォワードを使って 行うまでを記事にしました。会計は済んでいるものとして処理してい[…]
【2023年追記】微妙な場合は税理士の先生に相談!
副業300万問題で、具体的な金額や期間が明示されたとはいえ、微妙なケースが多々あると思います。
僕自身は税理士ではありませんので、個別の質問に答えることはできません。
参考までに、税理士探しのサイトを紹介します!
・独立や新規開業、新規法人設立等の直前直後
・個人事業の売上が大きくなり、税務・会計の処理が多くなってきた
・フリーランスで活動してて、青色申告を適用して確定申告を行いたい
・Webサイトや動画配信で広告収入を得ている
・通販事業をしている
そういった方向けの税理士紹介サービスを提供するサイトです。
サービスの利用は無料で。成約しても紹介ネットワークへの支払いは発生しません。
発生する支払いは税理士と契約した後に、先生に報酬を支払うだけ。
過疎地域や離島などに関しても、オンライン会議、電話、メール、
郵送等で応対可能な先生とタッグを組んでおり、どこでも対応できるのが強み。
もし税金関係に不安があれば相談してみることをオススメします。