SBI経済圏のポイント
メリット: 投資信託の信託報酬が安い、IPO銘柄数が多い、ポイント還元率が高い
デメリット: 使うサービスによっては連携が悪い、楽天経済圏と比べて使いにくい
ポイントアップ: 最大20%還元は条件が厳しい(olive)
SBI経済圏とは?
SBI経済圏とは、SBIホールディングスが提供する、金融機関、証券会社、クレカなどが連携した経済圏のことです。
金融系に特化しているため、特有のショップやSIMキャリアは持っていないという特徴があります。
SBI経済圏のメリット
SBI経済圏のメリットとして以下のような点が挙げられます。
- 投資信託の信託報酬が業界最安水準のものが多い: 長期的な資産運用において、大きな差に。
- SBI証券はIPOの取扱銘柄数が多い: 将来有望な企業に早期に投資できる可能性が。
- 投資信託の保有額でサービスが入る:対象投資信託の月間平均保有額によってVポイントが付与される。楽天証券より割が良い。
- Vポイントアップが熱い:(ややこしい)条件さえ達成できれば、楽天経済圏を上回るポイントが受け取れます。
Vポイントアッププログラムの紹介ページです。対象のコンビニ・飲食店のご利用時、対象サービスのご利用状況によって、Vポイン…
SBI経済圏のはじめかた
SBI経済圏を始めるには、以下のサービスに登録する必要があります。
1.三井住友ナンバーレスカード(必須)
三井住友ナンバーレスカードは、年会費無料のクレジットカード。ポイントアップキャンペーンなども頻繁に開催されています。このカードに生活費の支払いを集中させるのがミソになります。
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利点 | 条件さえ満たせばトップクラスのポイントバック率 |
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欠点 | カード利用額に投資信託は入らない、単身での達成は意外と厳しめ |
特記事項 | 新NISA開始直後に、ポイント制度の「見直し」 |
2.住信SBIネット銀行(必須)
住信SBIネット銀行は、インターネットバンキングのひとつ。三井住友ナンバーレスカードの引き落とし口座をここにすることで、ポイント還元率がアップします。SBI証券も併せて開設して、「SBIハイブリッド預金」を設定するとよりお得になります。
優れているのがセキュリティ管理と目的別口座。
スマホ/iPhone専用のアプリから生体認証でログインできるので。セキュリティが強固です。また、楽天銀行にはない目的別口座による多元的な資産管理が可能になっています。
ただし、SBI経済圏の観点から見ると、Vポイントアップの条件を満たすためにOliveフレキシブルペイを発行して三井住友銀行と提携しないといけないため、サービス間の提携が悪くなるという欠点があります。
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貯蓄を目的別口座で管理し、多元的な資産管理が可能になります。
価格 | (口座維持手数料)無料 |
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利点 | セキュリティ対策が強固、目的別口座がある、手数料無料回数上げの条件が緩い |
欠点 | ネット銀行なので対面サポートがない、公共料金の支払いができない場合あり |
3.SBI証券(必須)
SBI証券は、「国内初となる証券総合口座1,200万口座」を誇る、日本最大級のネット証券会社。
投資信託、株、FX、NISAはもちろん豊富な単元未満株やIPO銘柄を取り扱っており、初心者から上級者まで幅広い投資家から支持されています。住信SBIネット銀行も併せて開設して、SBIハイブリッド預金を設定して、トップクラスの貯金の利息を受け取りましょう。
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利点 | 楽天証券と比べて単元未満株やIPO銘柄の取り扱いが多い。 |
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欠点 | 楽天証券と比べると操作が分かりにくい。 |
4.Olive(なくても良い)
SBI経済圏での楽天payに該当するのが、Oliveです。三井住友ナンバーレスカードとは別に、Oliveフレキシブルペイという固有のカードを発行することができ、三井住友カードとフレキシブルペイは併用することができます。
ただし、Oliveの開設の際に、Oliveフレキシブルペイの発行および三井住友銀行の開設がセットとなるので注意が必要になります。
Oliveは、三井住友銀行が提供する、キャッシュレス生活をもっと便利でスマートにするためのモバイル総合金融サービスです。
Oliveでは口座、クレジット、デビット、ポイント払い、保険・証券まで、まとめて管理できます。
アプリでかんたんに支払いモードを切り替えられるフレキシブルペイが特徴。
毎月選べるお得な特典、Vポイントが、条件を満たせば最大20%還元。
詳しくは、公式サイトまで!
価格 | 無料 |
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利点 | 三井住友系列のカードと併用可能。条件さえ満たせれば楽天経済圏より高倍率なポイント |
欠点 | SBI経済圏として見たときに、oliveフレキシブルペイの使い勝手が悪い |
【番外】Oliveフレキシブルペイ
・三井住友銀行の引き落としがセット、金融系の関連がちぐはぐになる
・Oliveフレキシブルペイの最大還元の条件が厳しい、投資初心者向けではない
資産管理がややこしくなるのは明白なデメリットですので、今回は取り扱っていません。
SBI経済圏をもっと活用する!
SBI経済圏にはSBIネット銀行と三井住友NLカード(とOlive)とSBI証券しかないので、楽天のようにショッピング・格安SIM・トラベルなどの日常生活に積極的に絡めて節約できる環境を作る、という使い方ができません。
カードに生活費を集中させる、SBI証券で新NISA口座を開設して投資するのが主な活用法になります。
更なるVポイント獲得のためにはOliveとOliveフレキシブルペイを扱わざるを得ないのですが、Oliveフレキシブルペイの最大倍率を出す条件が厳しめです。
Oliveフレキシブルペイを扱うとSBI経済圏ではない三井住友銀行を使わないといけなくなるので、金融系の関連がちぐはぐになるデメリットを抱えています。
Oliveフレキシブルペイで最大倍率を出す方法(おすすめしません)
- Oliveフレキシブルペイで最大倍率を出す方法を調査しました。(折りたたんでいます。)
公式サイトから引用すると、
三井住友銀行Vポイントアッププログラムに関するくわしい情報を記載しています。対象サービスや、対象のコンビニ・飲食店をご利用いただくと…
最大倍率20%を出すには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- Oliveに契約の上、アプリにログイン(+1%)
- Oliveの選べる特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択(+1%)
- 当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用(+1%)
- 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が200万円以上(+0.5%)
- 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が100万円以上(+0.5%)
- 住友生命で「Vitalityスマート for Vポイント」に加入のうえ、Vitality健康プログラムを実施し、Vitalityステータスに応じてポイントアップ(最大+2%)
- Oliveに契約、当月中、円から外貨預金への預け入れ回数が1回以上(+0.5%)
- Oliveに契約、当月中、円から外貨預金への預け入れ金額が5万円以上(+0.5%)
- Oliveに契約、外貨預金の毎月最終営業日の残高が1万米ドル相当額以上(+1%)
- Oliveに契約、住宅ローンの契約がある(+1%)
- SMBCモビットを契約のうえ、Oliveアカウントの契約口座をお支払い方法に登録し、利用(最大+1%)
この上で、Vポイント加算対象の店舗で買い物すると対象になります。
投資信託200万以上、外貨預金の利用、住宅ローン、一万ドル以上といった条件からすると、明らかに初心者向けではない案件です。(公式サイトより)Vポイント加算対象の店舗
(引用)セイコーマート、セブン‐イレブン 、ポプラ、ミニストップ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司見事なまでに、コンビニや外食産業で埋め尽くされてます。日用品や食料品といった生活必需品を買える店(ドラッグストアやスーパーマーケット)が無く、節約という観点からすると現状では「使いづらい」という評価を下さざるを得ません。条件が上級者向けで、節約に寄与しないなら、三井住友NLカードで支払いをまとめたほうが時間の節約になるよね(手間や時間もコスト)という結論になってしまいます。