本サイトでもたびたび記事にしている電力会社の乗り換え。
わたしも、九州電力から熊本電力(2019~2021)、熊本電力からマネーフォワードでんき(2021~)に乗り換えています。
2021年に顧客を巻き込んだ騒動があったのをきっかけに乗り換えた熊本電力が、2022年3月についに倒れました。
この記事では、「もし電力会社が倒産したらどうすれば良いのか」について書いてみました。
時事列で起こったことまとめ
格安で知られている熊本電力で起こった不祥事をまとめてみました。
- 2021年の2月、協力関係にある会社Fが電力会社の変更に用いる「スイッチング支援システム」を乗っ取り、熊本電力のユーザーを勝手に契約変更
- 協力関係にある会社Fと熊本電力間で顧客を巻き込んだ紛争が起きる
- 2021年4月、経済産業省への納付金をすっぽかす
- 2021年5月、クレジットカードでの決済ができなくなる
- 2022年3月、E電力へのスイッチングを顧客に打診(拒否しなければ移転、基本料は同じですが燃料費調整額が割高、解約金アリ)
- 2022年3月、電力供給元の地元電力会社が「熊本電力への供給の契約を打ち切る」旨を通達
ついに、熊本電力が倒れました。
熊本電力の顧客は電力会社の「未契約」状態➡スイッチング不可
電力会社への供給の契約が打ち切られたとはいえ、直ぐに送電が停止するわけではありません。
熊本電力のケースでも、1か月の猶予期間があったようです。
スイッチングシステムを使えばF社との不祥事のときみたいに簡単に乗っ取れる乗り換えられるのでは、と思ってしまったのですが、
今回は電力会社間の乗り換えではありません。「未契約」の状態なのでスイッチングが不可能だからです。
とりあえずの方針・・・いったん地元の電力会社に戻す
いちばん避けなければならないのは、未契約状態のまま送電が終了する日を迎えてしまうことです。
かといって、下手な電力会社と急いで契約してしまうと、
- 違約金の発生する会社と契約してしまう
- 見かけの料金は同じなように見えて、燃料調整費や再エネ賦課金が高い会社と契約してしまう
といったリスクがあります。
ここで提案するのが、いったん地元の電力会社に戻すことです。未契約状態でなくなれば落ち着いたあとにじっくり比較する時間が取れるからです。
熊本電力の破綻は安全だとされる電力会社のリスクを露わにした
電力会社が変わっても停電などで電気の質は変わらない、単に安くなるだけ、工事などの負担は無いなどメリットが多く書かれる電力会社の乗り換え。今回の熊本電力の騒動によって3つのリスクが露わにされました。
- 顧客情報漏洩から勝手にスイッチング(切り替え)されるリスク
- 支払方法が固定されるリスク
- 破綻したら「未契約状態」になってスイッチングシステムが使えなくなるリスク
逆に、次のメリットが明らかになりました
- (運営元が破綻しても)いきなり電力が打ち切られることはない
電力会社の破綻に対してできる対策
破綻しても、「未契約状態」になっていなければスイッチングシステムを介した乗り換えができます。
もしできなかったら、未契約状態になった日を基にして地元の大手電力会社の縛り(違約金)なしのプランで新規契約をして、未契約状態でないようにするしかないと思われます。
そんな面倒な状態になる前に、顧客側でできる対策はないのか考えてみました。
対策①クレジットカードが使えなくなったら契約状態のうちに乗り換える
わたしが熊本電力を見限ったのは、顧客を巻き込んだ騒動も一因ですが、
クレジットカード決済ができなくなったこと
これが決定打になりました。掛け取引ができない=何等かの理由で信用が毀損されている状態だからです。
熊本電力がこの状態になってから倒れるまでに10か月程度の期間があったので、スイッチングする猶予期間は十分にあると思います。
対策②解約金アリのプランと契約しない
熊本電力の事例では、2022年の3月に拒否しなければスイッチングされたE電力は、解約金がある会社だったそうです。
スイッチングする猶予期間があっても、解約金があったら節約した分など帳消しになってしまいます。
これからは、解約金アリのプランは原則契約しないようにするのが鉄則になります。
対策③自分で調べて比較する、他人だよりは厳禁
熊本電力で、2022年の3月に拒否しなければスイッチングされたE電力は基本料金が同じでしたが、燃料費調節額が高く割高な会社でした。
これから分かるのは、やはり言われるままに乗り換えてはいけない、ということです。
資産運用にもいえますが、窓口を介したりする時点で人に頼ってる(=手数料で損をする)ことになります。
やはり、自分で調べて自分で比較すること以上の対策は無さそうです。
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